半数は「ゆとり教育」を評価 東洋大学、新入生と保護者にアンケート

FujiSankei Business i. 2007/5/11  

 ■「入試に役立つ授業たくさんあった」

 ■仕事で重視は「やりがい」

 この4月に入学した大学生とその保護者のほぼ半数は「ゆとり教育」を評価−

 東洋大学が4月に東洋大に入学した学生とその保護者の計4010人を対象にアンケートした結果、新入生の54・7%、保護者の47・5%が、いわゆる「ゆとり教育」が「良かったと思う」と回答した。

 今年の新入生は2003年4月に導入された新学習指導要領、通称「ゆとり教育」を受けた第2期生に当たる。ゆとり教育をめぐっては、「教育再生」を掲げる安倍晋三首相の肝いりもあり、政府の教育再生会議が見直しの方向を打ち出すなど、批判的な意見が多い。しかし、実際にゆとり教育を受けた世代とその親は、ゆとり教育を評価し、受け入れていたという意外な面も表れた。

 さらに、学生のゆとり教育に対する受け止め方は、「受験対策など、入試の役立つ授業がたくさんあった」が31・7%でトップで、受験勉強の対極に位置づけられたゆとり教育のイメージと乖離(かいり)する反応もみせた。

 一方、「授業以外の自由な時間が多い」と答えた学生は、この点を「良かった」(54・0%)、「良くなかった」(45・7%)と意見が二分し、ゆとり教育見直しで論議されている「土曜授業実施」の是非についても、学生の意見は賛成と反対がほぼ拮抗(きつこう)する結果となった。今年の新入生が当事者となった必修科目の未履修問題については、「許されない」が45・3%と、「場合によっては仕方がない」の41・3%をやや上回ったものの、この点でも意見が割れた。

 こうした傾向を東洋大文学部の藤本典裕教授は「『ゆとり教育』のあり方も生徒の層やタイプ、学校によって二極化。自由な時間を、必ずしも主体的、肯定的にとらえられない学生が多いのも『与えられるもの』への期待」と分析している。

 調査は、このほか将来の仕事についても聴いている。この結果、仕事を選ぶ場合に重視する項目(3項目までの複数回答)としては親子ともに「やりがい」「仕事内容」「給料」が上位3位を占めた。半面、「ブランド(社会的評価)」については学生の回答が高く、「社会貢献性」に関しては保護者、なかでも父親の回答が高かったことが注目される。

 親からすれば、子に「知名度より本質」「働くとは何か」を求めていることを裏付けた。

 また、フリーターは何歳までが許されるかを聴いたところ、親子ともに25歳までが最も多く、「自分探し」が許されるのは大学卒業後3年までという結果となった。
posted by マリンちゃん at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゆとり教育全般
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